ワインボトルと熟成

ワインボトル

ブルゴーニュワインのボトルには様々な種類と大きさがあり、それぞれに独自の特徴があります。


これまでにお目にかかったことがあるボトル

・ハーフボトル:375ml
 小さいサイズで、1-2杯。個人で飲むのに適している。

・フルボトル(標準サイズ): 750ml
 最も一般的なサイズ。

・マグナム(Magnum): 1.5リットル
 標準ボトルの2本分。
 パーティーや特別なイベントに最適。

・ジェロボアム(Jeroboam): 3リットル
 標準ボトルの4本分。大規模なパーティーに利用される。

・マチュザレム(Methuselah): 6リットル
 標準ボトルの8本分。大規模なパーティーに利用される。

まだお目にかかっていないボトル

・レオボアム(Rehoboam): 4.5リットル
・サルマナザール(Salmanazar): 9リットル
・バルサザール(Balthazar): 12リットル
・ネブカドネザル(Nebuchadnezzar): 15リットル

他の特別なサイズ

・スイートワインやデザートワインに多い : 500ml
・一部のテーブルワイン : 1リットル

これらのボトルは、飲みたいシチュエーションや
人数に応じて選ぶことが出来るようです。


熟成

熟成ワインは、時間の経過とともに風味や香りが深まることで、その美味しさが増すとされています。

  • 化学変化による風味の向上
    ブルゴーニュワインの熟成中には複雑な化学変化が起こります。特に、酸素とポリフェノールの反応が重要です。この反応により、ブルゴーニュワインの荒々しさが和らぎ、タンニンが柔らかくなります。これにより、ブルゴーニュワインはより滑らかで複雑な味わいを持つようになります。
  • バランスの向上
    若いブルゴーニュワインは時に酸味や渋みが強く感じられることがあります。しかし、熟成を経ることでこれらの要素が調和し、風味のバランスが取れるようになります。酸味や渋み、果実味が一体となることで、より一層美味しく感じられるのです。
  • 香りとアロマの進化
    熟成により、ブルゴーニュワインの香りも進化します。若いブルゴーニュワインのフレッシュな果実の香りが、熟成を経て複雑で豊かなアロマに変わります。例えば、フレンチオーク樽で熟成したブルゴーニュワインは、バニラやスパイス、トーストのような香りが加わることがあります。
  • セラー環境の影響
    熟成時の環境もブルゴーニュワインの品質に大きく影響を与えます。温度や湿度が安定している環境で保管されたブルゴーニュワインは、より良い熟成が進みます。その結果、ブルゴーニュワインは一層美味しくなります。
  • 経験と共に味わう喜び
    最後に、熟成ブルゴーニュワインの美味しさはその歴史と共に味わうことができる点にあります。長い年月を経たブルゴーニュワインを開ける喜びや、そのエピソードを共有する楽しみも、熟成ブルゴーニュワインならではの特別な体験です。
  • 熟成ブルゴーニュワインが美味しい理由
    熟成ブルゴーニュワインが美味しい理由は、時間をかけて風味やバランス、香りが深まることにあります。また、適切な環境での保管とその歴史も、ブルゴーニュワインの美味しさをより引き立てる要因となっています。次回、ブルゴーニュワインを楽しむ際には、その熟成過程に思いを馳せると、より一層の味わいを感じることができるでしょう。

ブルゴーニュワインボトルサイズによって熟成の速度が違う。

ブルゴーニュワインのボトルは、消費者の様々なニーズに応えるために、いろいろな種類のサイズがあります。
様々な用途に合わせて使い分けができるブルゴーニュワインボトルは大変便利です。
ブルゴーニュワインのボトルサイズによって味わいが異なるので、その違いを楽しむことが出来ます。

ブルゴーニュワインは生き物であり、常に熟成が進んでいることを知っておいてください。
「熟成」というとカッコイイですが、科学的な言い方をすると熟成は、「酸化」を意味します。

「酸化」とは、酸素と成分が結びついて、元の性質ではなくなることを示します。
例えば、林檎を切って置いておくと茶色くなる現象も、酸化の一種なのです。

ブルゴーニュワインのボトルは、小さな瓶であればある程、ブルゴーニュワインと酸素の触れる面積が大きくなります。
すなわち、小さい瓶に入っているブルゴーニュワインの方が熟成の速度が早くなります。
それに対して、大きな瓶に入っているブルゴーニュワインは、ワインと酸素の触れ合う面積がさほど大きくないので、ブルゴーニュワインの熟成はゆっくりと進んでゆきます。